入院設備のある病院で働く看護師にとって夜勤は避けて通ることのできないものです。看護師の勤務体制には2交代制と3交代制がありますが、その違いは1日をいくつの勤務時間帯に分けるか、その時間帯をどのように組み合わせるかにあります。1か月の勤務体制は、2交代の場合は1日を日勤と夜勤に分けて組み合わせ、3交代は夜勤をさらに2つに分けて組み合わせます。日勤は午前8時頃から17時頃まで、夜勤は16時30分頃から翌朝の9時頃までですが、2交代は日勤に対して夜勤の勤務時間が長くなるのが特徴です。これに対して3交代は2交代の夜勤の時間帯を夕刻から深夜までの準夜勤と、深夜から翌早朝までの深夜勤と2つに分けるので24時間をほぼ均等に分けた勤務体制になります。
夜勤の時間に違いがある2交代制と3交代制ですが、2交代にはどんな特徴があるのでしょうか。2交代の勤務パターンは日勤、夜勤、夜勤明け、休み、休み、日勤、日勤となるのが一般的で、夜勤明けに連続した休日があるのが特徴です。そのため有給休暇と組み合わせて旅行したり休日に習い事ができるなど私生活を充実させやすいですし、勤務パターンがシンプルなため生活リズムを整えやすいというメリットがあります。ですが、夜勤の拘束時間が長いためどうしても身体的な負担が大きくなりがちで、特に勤務年数が長くなると負担を強く感じるようです。これに対し3交代は夜勤時間が短いため身体的な負担を減らすことができますが、2交代と比較すると休日が少ない、勤務パターンが多く生活リズムを整えにくい、深夜出勤や深夜退勤になるので通勤が大変ということがあります。
※看護師の勤務体制について>>もっと詳しく>>「2交代?3交代?看護師の働き方解説講座」